5 湿原・河川・湖沼への土砂流入の抑制

この施策では、湿原や湖沼への急激な土砂の堆積による環境の悪化を防ぐため、流域からの土砂流入量を軽減します。

(1) 現況と課題

 1960 年代から流域の経済活動の拡大に伴い、流域から湿原への土砂流入量が増加しています(図5-13、図5-14)。これは、森林が減少し裸地が増えたことや、河道が直線化されて流れが速くなり川底が削られていること(図5-15)、上流・中流での氾濫頻度が減るようにしたため下流まで土砂が来やすくなったことなどによります。

 その結果、釧路湿原内では土砂の堆積が見られる場所が近年になって多くなり、生態系の質の低下や景観の悪化が懸念されています。

(2) 本施策において達成すべき目標、目指す状態(成果目標)

 以下の3 つの目標ごとに具体的な施策を展開します。

  1. 土砂の生産・流送・堆積のメカニズムを把握し、施策1 〜 3 の手法の検討や評価が可能になるようにします。
  2. 土砂生産源での流出を抑制します。
  3. 土砂の流出を抑えることが困難な場合は、湿原に流入する手前での土砂の捕捉を図ります。
(3) 実施すべき内容・手法(行為目標)
  1. 土砂の生産・流送・堆積メカニズムの把握
    • ・生産源を流域単位で把握する
    • ・生産・流送・堆積の履歴を把握する    → 4 水循環再生と連携
  2. 土砂生産源での流出量の抑制  → 4 水循環再生と連携
    • ・生産源となっている裸地を森林に復元する     → 3 森林再生との連携
    • ・河川本来のダイナミズムの復元をはかる   → 2 河川再生との連携
    • ・河床低下・河岸侵食の防止策を講じる
  3. 湿原への土砂流入量の軽減
    • ・土砂調整地・沈砂池・緩衝帯などの設置をはかる → 4 水循環再生との連携
(4) 成果の評価項目・評価手法の例
  1. 土砂の生産・流送・堆積メカニズムの把握
    • ・以下の評価項目を参照

  2. 土砂生産源での流出量の抑制  → 4 水循環再生と連携
    • ・流砂量の減少
  3. 湿原への土砂流入量の軽減
    • ・捕捉した土砂量

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